monaca's diary

てすてす

正社員を退職しました。

ご無沙汰しております。

前のエントリが2017年。放置しすぎ....。

 

えっと、実は2018年の年末で正社員を退職しました。勤続13年くらいかな。

産休と育休をそれぞれ2回取らせていただきました。

 

退職を決意するまでと、退職日までの様子、更にこの1年のことをぼちぼち綴ります。死ぬほど長いのでお暇な方だけどうぞ。

 

ーー時は、1年半ほど前に遡ります。

 

 

2018年6月。

時短正社員でPLやってました。

前年末からゆるやかに始まったプロジェクトが急に忙しくなり、客先との打ち合わせの後は必ず残業。

週一でフルタイム定時まで働き(20時過ぎ帰宅)、それ以外は基本16時過ぎ退社18時帰宅。


客先からの問い合わせは基本私の帰宅後。いつも周りが上手いこと対応してくれていた。本当に感謝しかない。前日予告で来訪されたこともあったけど当日飲みになんて絶対に行けない。直接コミュニケーション取る絶好の機会なのに、参加できない。いつも周りに謝ってばかり。せっかく任せて貰ったのに全然思い通りに動けず辛かった。


残業が続き、子供達は義実家に助けてもらいっぱなしだった。保育園&学童に迎えに行ってもらい、ご飯を食べさせてもらい、私も夕飯をいただくこともあった。そうなると帰宅は20時を回る。子供達を先にお風呂に入らせておき、7歳小2のアレコレをチェックし....後から合流。


当時3歳の下の子の寝かしつけをしながら、疲れ切った自分もそのまま寝落ち。翌朝目覚めてまたやってしまったという罪悪感。疲れが全く抜けていない身体。なんとか最低限の家事を行い、また慌ただしい1日が始まる。


洗濯と食事の支度はギリギリやっていた。掃除が手付かず。荒れ行く自宅。掃除する時間すら取れない。部屋の中を見てイライラしてしまいもう負のスパイラル。


早めに上がって18時に帰ってきても、そこから夕飯の支度。とにかく、少しでも、早くタスクをこなさなくては、と必死でずーっと怒っていた。


安定しない子供達。ちょっとのことで大泣きしたり、頑なになったり、不貞腐れたり。少しでも早くタスクを進めたいのに、こちらの言うことに聞く耳を持たない。今思えば私の態度がそのまま鏡のように反映されていたんだろう。


精神的にもまいっていた。毎日が辛い。疲れた。何もしたくない。休みたい。休日が来ても休む暇すらなくむしろさらに疲れる。考えることが全てネガティブ。


そのうち料理するのが辛くなった。冷蔵庫の中を見て、パパッと献立を決めて作るのが得意なのに、何も思い浮かばなくなった。料理するのは好きなはずなのに、、、。料理する気になれず適当に済ませてしまい、食材を無駄にしてしまう。ここまできて、やっと、アレわたしおかしいんじゃね?と気づき始める。

 

ある日いつものように遅く帰宅し、子供たちに怒鳴りながら怒濤のような時間を過ごしていた。こちらの言うことも聞かず好き勝手過ごした挙句、何1つ準備が終わっておらず半ばパニックになった上の子を叱っててふと思った。


わたし、何やってるんだろう。

 

こんな生活がしたかったわけじゃない。

なんでこんなに子供に怒鳴ってるんだろう。人に怒鳴るなんて最も苦手にしていたことなのに。こんな生活してまで、働く意味ってなんだろう.....


収入は大事。大事だけど、家族にも、義実家にも相当負担かけて、生活が崩壊している。今一番必要なのは時間的な余裕なんじゃないだろうか。

上の子が小学生になってから明らかに大変になった。1年生は登校拒否だったりクラスメイトに意地悪され続けたりとトラブル続きでとんでもない状況だった。毎日胃が痛かった。

2年生になるとクラスメイトには恵まれたけど、毎日帰宅が遅く学童の迎えも一番最後。子供たちが疲弊してるのは明らかだった。


思った。環境を変えよう、と。通勤1時間半はやっぱり辛い。今の職場は理解もあるし働きやすいけど、どう頑張っても近くはならない。どのみち時短が切れたら働けないと上司には伝えてある。時短が切れるまであと4年と9ヶ月。だいぶ早いけど近場でパートでも探そう、と。


ちょうどその時、上司との面談があった。一抹の望みをかけて、お願いをしてみた。「時短では対応しきれないので、PLを外してください」......見事にスルーされた。あぁやはり環境は変えられないのか。これまでか。


これはもう自分から行動するしかない、と決心した。まずは近場のパートを探し始めた。求人見てることをぼちぼち呟くと、フォロワーさんがアドバイスをくれて沢山相談に乗ってもらった。それをきっかけにハロワに行って求職登録し、派遣会社にも登録し、動き始めたのが2018年7月。


市役所にも相談に行った。仕事を辞めた場合下の子の保育園は退園になってしまうのか、と。求職中なら2ヶ月間まではOKらしい。楽しく通ってるしこのまま通わせてあげたい。


ひと月ぐらい経つと求人も見慣れてきた。なかなか楽しい。業務経歴書も書いた。経歴が珍しいのか、派遣会社からは何度か電話がかかってきた。でも退職の時期が決まっていないから仕事を紹介しにくいと。そりゃそーだ。会社にいつ切り出すか迷っていた。


気がつけば8月。もうすぐ夏休み。だが気分は晴れない。夏休みの間、もやもやした気持ちを抱えたくないと遂に会社に伝えることを決心した。


夏休み前日、上司を呼び出した。

すごく緊張していた。上司も私の様子にただ事ではないと察知したらしい。沈黙が続いたのち息を一つ吐いて、まっすぐ目を見て伝えた。

 

「退職を考えています」

 

 

....遂に言ってしまった。驚いた上司は理由を求めてきた。ここ数ヶ月ずっと考えてきたことを伝えた。納得いかない様子だった。


一番の理由に挙げたのは、通勤時間が長いこと。上司は理解できないと言った。今までそれでやってきて、問題なかったのに、なぜ急にそれを理由にあげるの?と。

違うんだ、いま急に辛くなったわけじゃない、子供が小学生になったことにより環境が変わって1年やってみたけど、生活破綻しかけてることにようやく気付いたんだ。辛くない大変じゃないと思い込んで1年過ごしてきたけど、自分がおかしくなって初めてかなりな無理を重ねてたことを認識したんだ。もっと早く気づくべきだった。自分のことがよく分からないくらい疲れ切っていた。


上司は、慌てていた。私から呼び出されたとき言われると予想していた内容よりさらに斜め上を行っていたらしい。

「全力で引き止めるから」

「続けるための条件を教えてほしい」

「辞めないでほしい...」


以前の部署で上の子の育休復帰後、酷い扱いを受け退職を考えたことがあった。その時全力で味方になってくれ、自分の部署に引っ張ってくれた同期でもある上司。周りに周知してくれたおかげで格段に働きやすくなった。すごくすごく感謝しているのに、こんな結論を出してしまい申し訳なくなった。


でも、わたしは、少し立ち止まりたくなったんだ。時間に追われまくる生活に精神的にも肉体的にも限界を感じたんだ。

ただ、一つだけ気になっていることがあった。在宅勤務制度の実現。週1度でも2度でもそれができるならここまで追い詰められることはなかったような気がして。


上司は言った。「在宅勤務について早急に検討します」と。その日の午後には上司の上司や総務の偉い人に話が届いていた。仕事が早い。本当に全力だった。


言うべきことは伝えた。条件次第では考えるけど、2018年9月末で退職したいと。それほど、その時のわたしは限界だった。そしてそのまま夏休みに突入した。


夏休み中、上司からメールが届いた。◯日に社長や会長へ相談するアポを取ったのでそれまでに改めて条件を教えてほしい、と。

散々悩んでメールを書いた。在宅勤務の実現、そしてしばしの休暇が欲しいと。もう疲れすぎててまともな状態ではなかった。


運命の◯日、速報が上司から届いた。在宅勤務に関して、社長と会長に話をしたらしい。だが、断固反対だったと。結構酷いことを言われたらしく、上司はブチ切れ寸前だった。それを聞いて肩の力が抜けた。これはもう無理だなーと。その日は子供とのんびりお風呂に入った。いつもは慌ただしくしてるのに、いつもと違う私の様子に不思議がりながらも嬉しそうだったのを覚えている。


だが翌日、状況が一変した。なんと人事部長の先輩が2人を説得してくれたらしい。正社員で在宅勤務制度を整備するのは現状難しい。でも、パートでならやってみてもいいんじゃない?との回答を得たと。一体どんな手を使ったのですか先輩....上司も急展開に驚いていた。


8月夏休み明け、上司と面談。会社の方針はパートになるなら在宅勤務をやってみてもいいのではないか、ただし、雇用労災健康厚生の保険関係は社労士と調整が必要なため時間がほしい、その内容を確認してから結論を出してほしいと。


今までの勤続年数はストックしておいて、再度正社員に戻れる日が来たらまたそこからスタートすればいいと。どうなるかわからないけどそう言っていただけてありがたかった。


上司の上司。関連会社の役員を兼ねている。「もし、ウチの会社で在宅ができないのであれば、関連会社で事業所を作るからそこに転籍して在宅勤務すればいいよ」と言ってくれていたらしい。冗談だろうけどすごく嬉しかった。


どっちにしろパートでは働くつもりだったし、在宅勤務が可能なのであれば、やってみようと思った。

偉い人たちがここまで動いてくれ、実現できることになるとは。なんて周りに恵まれているのだろうか。本当に感謝しかなかった。

初産休、初育休、初時短勤務に続き、初の在宅勤務者になる。厄介な道を進んでるなぁ....と我ながら思う。

 

2018年9月。勤務条件について会社との調整が始まった。保険関係は全て継続することが可能。パートの就業規則に在宅勤務についての一文を盛り込んでもらえることになった。翌月の役員会で承認されすぐ施行されることになった。


同9月末、それまでPLを務めてたプロジェクトから抜けることをお客さんに伝えた。皆さん大変驚いていた。後日、客先の偉い人から上司宛にメッセージが届いた。今までの仕事に対する感謝の言葉、◯◯さん(=私)ならきっと大丈夫です、との励ましと、また一緒に仕事ができることを楽しみにしています、と。頑張ってきたのが認められてた気がしてすごく嬉しかった。


2018年10月。在宅勤務するための下準備として、社内プロジェクトに関わることに。それまでのハードな生活から一転、定時であっさり帰れるようになった。

在宅勤務時の連絡手段をどうするか、に対してSlackを使ってみたいと提案。あっさりと導入が決まった。直接話したい時はweb会議も出来るし、あまり不安はなかった。


しばしの休暇が欲しいとお願いした件、なんと2ヶ月いただけることになった。仕事自体は10月末で一区切り、2ヶ月のお休みを経て、2018年12月末で正社員を退職すること、そして2019年1月からはパートとして働くことに決めた。


同10月中旬、何かと気にかけてくれていた同僚に今後について話した。すごく驚いていたけど、理解してくれて「今までめちゃくちゃ頑張ってたと思うよ。偉すぎるよ。少し休んでゆっくりして、無理しない程度で働くのがいいよ」と。優しい言葉が凄い沁みて泣きそうになった....ありがとう。


同10月末、最終出社日に社長に挨拶。(なんだかんだあったけど)色々認めていただきありがとうございます、と。めっちゃくちゃ緊張したけど、ちゃんと話せてよかった。

会える人には全員挨拶に伺い、その他の方にはメールを送った。みなさん温かい言葉をかけてくださり嬉しかった。


2018年11月。休暇に突入。休む直前から子供の風邪をもらい酷い有様だった。

会いたい人と会おう!と思っていたのに、自分のメンテのためほぼ病院通いで終わってしまった....。自分大事だよホント....。


2018年12月。ボーナスをいただいた。退職予定の者は査定がかなり低いと聞いていたが、なんと普通評価だった。しゃ、社長に挨拶行ったおかげなのか....?本当に驚いた。ありがとうございます。


2018年12月中旬。

正社員退職の手続きのため、退職届を書いて欲しいと総務から連絡が来る。

ウチの部署は割と新しいところでまだ退職者がいない。上司は「自慢じゃないけどまだ退職届もらったことないから。初めての届けが同期からだなんてヘコむからやめて....」なんてボヤいていたのを思い出したので社長宛で作成。無事受理された。

 

やってきた2019年1月。

初日は出社。仕事内容について上司と打ち合わせした。いよいよ開始である。

2ヶ月ぶりに出社したので、いろんな方々に声をかけていただいた。ありがたやありがたや。

翌日から在宅勤務開始。めちゃくちゃ捗る....!仕事開始する時点で疲れていないって素晴らしい!(通勤1時間半なのでデスクに着いた時点でだいぶやられてた)

ついつい雑談に乗ってしまって、時間取られることもあるけど(←うまく切り上げられない人なので....)在宅だと1人なのでそれがない。

静かな環境で仕事が進みとても快適だった。その代わり、1人なので集中力切れた時が困る。周りと雑談して気晴らしができない。バランスが難しいね。

 

上の子は7時過ぎには登校していき、夫と下の子は遅くても8時半には出かけていく。みんなが出払ってから片付けと掃除をする。家の中が綺麗になる。少なくともリビングは綺麗に保てるようになった。それがものすごく嬉しい。


仕事を始める前に、洗濯物は全て洗濯して干してあり、洗い物も片付いていて、リビングに物は落ちておらず、ダイニングテーブルにも物一つ置かれていない。

その状態で仕事を始められること、それだけで心がとても落ち着いている。


9歳からのコメント。

「毎日会社行ってた頃は、いつも怒っててオニババみたいだったけど、半分家にいるようになって、すっっっっごく優しくなった。ママが笑ってることが増えて嬉しい」


・・・・オニババ。余裕なくて酷かった自覚はあるので、よっぽどだったのでしょうね....。子供達と話す時間は格段に増えました。まぁ夕方バタバタすると余裕なくイライラしてしまってることもありますが。


昨年1年間、週の半分を在宅勤務やってみての感想。

長年抜けなかった疲れが一年かけてようやく抜けた。

これはすごく嬉しい。

ちょっとした用事も中抜けして処理できるようになったので、自由度が上がった(やりすぎると自分の首をしめるので注意してます)

園の行事がある時も半休で事足りるようになってきた(今までは1日休取ってたので)

小学校の長期休暇、自宅で過ごさせてあげることが出来るようになった。(私が在宅時のみだけど.....効率はかなり下がる...)

正直、収入はだいぶ減りました。でもその代わりこれだけ自由な時間を得たのだと考えると、全く後悔していないです。


今年から在宅勤務2年目に突入。

だけど出社時は全く別の仕事をすることになりそうです。それはそれで面白そうなので、自分なりに頑張ろうと思います。

もっと時間を上手に使えるようになりたい。

きっと私と同じような状況でも、生活をうまく回して頑張ってる人もいる。

わたしはあまりにも疲れが溜まって回らなくなりペースダウンを選びました。

1人目育休復帰後も2人目育休復帰後も、上の子が小学生になっても全く同じペースで動こうとしていた。やること増えてるのに疲れないわけないんですよね。気づくのが遅かったな。

でも、、長年モヤモヤしたまま働いてて、遂に決断できたのは大きな一歩だと思ってます。これからは無理のないペースで働いていけたらと思います。

 

まとまらない文章ですが、長々と読んでいただきありがとうございました。